対人賠償保険は任意保険の基礎となる保険です
対人賠償保険は任意保険の基礎となる保険であり、自賠責保険が補償する部分以上を補う目的で作られています。
交通事故で人が怪我をしてしまったり、障害を追ってしまったり、または不幸にも命を落とした場合、その損害額を算定して補償するのが対人賠償保険なのです。
自賠責保険が一定の補償を約束するのに対して、対人賠償保険は損害額の算定から補償を行うようになっています。
損害額の算定は話し合いによって行いますが、まとまらない場合は裁判で争う事になります。
損害額の大きさは事故の内容や死傷の度合いで変わってしまうので、毎回違う結果となることになります。
また、相手の環境により左右される場合もあるので一概な損害額は算定出来ない場合があるのです。
良く聞く話では大会社の社長や医者の息子を事故で亡くしてしまうと、膨大な遺失利益を計算されて損害額が増えてしまう可能性があるという事です。
こうした場合は数億円もの損害額になってしまい、通常のサラリーマンの生涯年収を超えてしまう可能性があるのです。
また、怪我の場合でもその内容により損害額が算定されますが、その内容は千差万別であり、個々の状況により変わってきます。
重度の後遺障害を事故で与えてしまうと、その損害額は亡くなられた場合に次いで大きくなってしまう可能性があるのです。
確かに、交通事故によって受けた障害でまともな人生が送れなくなったりしたら、当然そうあるべきだとは思います。
しかし、損害額が大き過ぎるととても個人の収入では賠償しきれないでしょう。
交通事故では人の損害が大きな賠償となる可能性が高く、任意保険に加入していないと支払いきれない場合もあるのです。