自動車保険は基本的に共済的な多数が一人を助ける構造を持っています
自動車保険は基本的に共済的な構造を持っています。
実際に組合系の自動車保険は共済と称されている場合もあります。
共済とは多くの人が参加してお金を持ち寄り万が一の事が起きた人を共同で助けるシステムです。
自動車保険でもこの事は共通しており、ほとんどの契約者が事故を起こさないか、保険を適用しない事で、一部の保険事故にあった人を助けているのです。
つまり、保険を利用していない大多数の人の存在が無くては補償が出来ないのです。
保険会社はリスクの確率を数字で計算して保険料として決めていますが、前提となる条件があります。
それは加入者の数です。一定数の加入者が存在しなければ補償が出来なくなってしまいます。
また、元になるリスクの数値は予測値ですので実際の数字がこれを大幅に超えてしまうと必要な加入者の数が変わってしまいます。
こうした前提条件を考えてある程度余裕の持った保険料を設定しているのです。
しかし、余裕を持ち過ぎると保険料が上がってしまい市場での競争力を無くしてしまう可能性もあります。
ですから保険会社は一般的に適用されるリスクと余裕を考えた上で、市場で競争力を持つ保険料を設定する必要があるのです。
保険会社は営利企業ですからこの上に利益を乗せて稼ぐ必要もありますが、社会的な責任があるので公共性の強い企業とも言えます。
その意味で国の監視下にあり責任をまっとうするように義務付けられている企業でもあるのです。