死亡率の低下と賠償金額の関係とは?
自動車事故の死亡率は近年減少傾向にあります。
シートベルトの義務化が行われた事や自動車の衝撃吸収性が上がり、自動車に乗っている人の死亡率が下がっている事が原因です。
本来であれば死亡率の低下は賠償金額全体の低下に繋がる筈ですが、逆に賠償金額は上がっています。
これはどういう事なのでしょうか。日本の年齢別人口は少子高齢化の為、老齢世代ほど人口が多い構成となっています。
そして、統計的な調査では年齢が高くなる程賠償金額が増えていく結果が出ています。
これには体力的余裕の無い老齢世代では後遺障害を受けやすく賠償金額が増えていく事が分かっているのです。
つまり、交通事故の件数事態は減少していますが、事故の割合として老齢世代が絡む交通事故の比率は上がっているのです。
結果的に後遺障害を背負っていまい賠償金額の増加に繋がっているのです。老齢世代の交通事故は社会問題化してきています。
歩行中に事故に遭う被害者としての事故も増えていますし、運転者が老齢世代の交通事故当事者や加害者も増えているのです。
こうした事から保険会社では老齢世代の保険料を上げたところもありますし、警察ではシルバー講習を免許書き換え時の義務化して対策しています。
当面の間は老齢世代が日本の人口の中心である事に変わりはないでしょう。
ですから、賠償金額の増加傾向もこのままの状態か増えていく事が予想されます。
自動車保険の重要性は増していると思うのです。